Literatusではホテル開発に関するコンサルティングを提供しておりますが、相談に来られる方々は非常に多岐にわたっております。開発事業者の方はもちろんですが、ホテル経験不足を補填したい設計事務所、デザイン事務所、ゼネコンの方、新築や改修計画を検討中のホテル運営者の方、ホテル業界に進出したいサプライヤーやベンダーの方など。
ビジョン,事業化,プロジェクト化に関する支援
Literatusはホテル開発に関する様々なポジションで支援を行ってきた経験を活かし,ホテル開発に関わる様々な組織・人に対して支援を行っています。ホテル開発や改修の発注者は,事業の推進に際して様々なコンサルタントやクリエイターに業務を依頼することになります。世の中にはホテルコンサルタントと称される支援企業が無数にありますが,発注者の立場からすると設計者や施工者と違って,誰が何を行ってくれるのかが非常に分かりにくくなっています。
LIteratusのホテルコンサルティングは主に
1)ホテルビジョン・事業化
2)事業のプロジェクト化
3)事業推進
の3フェイズから構成されています。ホテル開発に初めて携わる事業者様や,建築経験や技術者不足を補いたい事業所様から,事業ビジョンの策定や事業化のためのフィージビリティスタディに関するご相談を頂くことが最も多いです。Literatusでは豊富なプロジェクトマネジメント経験を元に,事業化段階から実際に行われるプロジェクトの全体像を描き,合理的・効率的な事業推進のためのスキーム構築を視野に入れた支援を致します。そのためクライアントは,事業の目的に合わせてMECE(漏れなく,無駄なく)にプロジェクトを立ち上げることが可能になります。
howの前に,why?,what?を考える
Literatusは完全第三者性を担保。クライアントからのコンサルティングフィー以外に,マッチングや仲介料など一切の収益源を有しません。真にクライアントに寄り添い,真摯に事業のことを考えた支援を行っていきます。
多くのクライアントがまず考えるのは「how=どのように」をすぐに考えたがります。どのように事業化するか,どのように社内コンセンサスを獲得するか,どのように設計者や施工者を決めるか,そしてどのようにホテルをつくるか,です。Literatusはプロジェクトマネジャーですので、howという質問に対して明確に答えを持っています。ですが,Literatusは常に「そもそも」と問いかけをします。そもそもなぜホテルをつくるのか,そもそもホテルをつくってどうしたいのか,そもそもこの土地にできるホテルはどうあるべきなのか,そもそもこの都市はどうあるべきなのか。
ホテルというのは労働集約型の産業ですので,一建物当たりの収益には限りがあります。またホテルの価格と言うのはブランドが設定するものと勘違いしている方が非常に多くいらっしゃいますが,そうではありません。ホテルの価格は市場原理が決定してしまうものです。強いコンセプトを打ち出して差別化するという方法もありますが,一定上の客室規模を有する場合にはコンセプトターゲットだけで空室を埋めるのは困難であり,コンセプトと経営方針の間に矛盾が生じます。ではどうしたらいいのか。それはまだ答えの出ていないホテル業界全体の課題であると考えています。
例えば,
あえて「嫌われる勇気」をもって,ホテル業態事態を考え直してみる
そもそもビジネスモデルとしてのマネタイズを見直してみる
宿泊客という枠にとらわれず,誰がホテルにお金を落とすことが出来るのかを考える
など様々な試行錯誤をして,未来の世代に新しいホテルを継承していく,そんなwhy?,what?から考えるホテルづくりをLiteratusは目指しています。
その計画,どこに「穴」があるか気づいていますか?
プロジェクトのトラブルの原因の多くは役割の欠落であり,結果としてその問題解決のために手戻りや追加の費用を要します。そして多くのステークホルダーは役割が欠落していることに気づいていません。Literatusが多様なホテルプロジェクト経験において,消防車のように火事場に呼ばれて課題解決に奮闘する中で行き着いた結論です。
さて,あなたは自分のプロジェクトの「穴」に気づいていますか?そもそもプロジェクトに問題が発生した時,その原因となる因果関係を検証しましたか?おそらく問題の処理に奔走して,その原因を取り除くということを次に生かせることは,意外に少ないのではないでしょうか。もちろん建築プロジェクトの場合,すべてが一品生産であり,発生するトラブルもその時々の特別な事情やチーム体制などが原因であったりしますので,パターン化して問題を解決することはなかなか難しい,ともお考えではないでしょうか。
もちろんすべてを解決することを保証するものではありませんが,Literatusは最善のリスクヘッジとして2つの提案をしています。一つは事業初期段階において,事業の全体像をシミュレートして推進プロセスに必要な「役割」の設定を行い,過不足のないステークホルダー選定,契約書上の業務仕様の確認を行うこと。これだけでも十分な役割の穴埋めになりますが,様々な特殊性を孕むプロジェクトにおいては,事業推進プロセスのなかで生じる穴を,早期発見するために鳥の目,虫の目で事業推進の監視をPMの立場から行います。時には新しい役割を入れたりすることで事業費が追加になることもありますが,後々になって手戻りなどの時間コストがかかることに比較すれば,非常に経済的な解決法です。
例えばこのような方へ
- 初めてのホテル開発のため,ホテル事業のこと,ホテル業界のこと,ホテル開発のことなどを教えてほしい(ホテル事業者)
- 新業態ホテルを開発する予定で,ホテルのビジョンを一緒に考えてほしい(ホテル事業者・運営者)
- ホテル事業を事業化するに際してのフィージビリティスタディを支援してほしい(ホテル事業者)
- ホテル運営者の選定について助言が欲しい(ホテル事業者)
- 予算やスケジュールの厳しい事業になりそうなので,事前にリスクを考慮した事業推進計画を立てたい(ホテル事業者)
- ホテル運営をしていて,大規模改修とリニューアルを行いたいが,何から準備すればよいか分からない(ホテル運営者)
- 関与しているホテルプロジェクトがトラブル続きのため助言してほしい(設計者・施工者)
- ホテルの設計やデザインの提案をしているが,そもそも事業性や予算の観点からの検証がしたい(設計者・デザイナー)
Literatusにご相談に来られるクライアントのお立場は幅広く,そのご相談内容も多種多様です。コンサルティングについてはLiteratusの業務一覧をご覧ください。ホテルコンサルティングは非常に高額なサービスで,一般的なプロジェクトマネジメントを依頼すると事業費の1%~3%程度のフィーを頂くところもあります。Literatusでは初回のご相談において事業条件を整理,プロジェクトシミュレーションを作成して,ご予算に合わせた適切なプロジェクト推進方法を助言させていただきます。Literatusではプロジェクトメンターとプロジェクトマネジメントという二つのメニューをご用意しておりますが,当社へのコンサルタント依頼を強制するものではありません。その先は他社コンサルへの依頼を選択しても,コンサルを採用しないプロジェクト体制での推進を選択して頂いても結構です。クライアントにとって望ましい方針に対して,真摯に,適切なアドバイスをいたします。